起業物語〜私らしい書道教室の開き方〜

第2回 初めて近所の書道教室に通う

5歳:初めて近所の書道教室に通う(実はこれが運命の出会い)

2012-06-12 16:51:17

私は、小学生になるとすぐに、近くの書道教室に通うことになりました。

理由は・・・。

おじさんが通っていたから!(苦笑)

両親の勧めで、

私はお習字を習い始めました。

下の弟も、妹も、同じように、
小学生になるとすぐ、一緒にお習字を習い始めました。

その頃、子供たちの間で流行っていたお稽古事と言えば、
お習字とそろばん!

しかし、いくら流行っていたとはいえ、行ったお教室がすごい!
なにがすごいって・・・

生徒が200人近くいたのです!

本当にすごい熱気でした。
お教室は、先生のご自宅の一室で広さは20畳ほどありましたが、
当然入り切れません。

入れない生徒は、玄関のすぐ隣の和室で、
ひたすら順番が来るまで、正座で待ち続けます。

そして、もちろん私語厳禁!!

兄弟で通っていた私たちは、
我慢できず、しびれた足を突っつきあったり、友達と喋ったりしては、
アシスタントの先生に怒られていました。

そんな中、私の師匠である先生は、(その頃40代後半だったと思いますが、)
ちゃきちゃきの江戸っ子で、ビシバシと、
200人近くいる大勢の生徒達をさばいていました。

ちょっと間違えたりすれば、すぐ激を飛ばす先生で、
挨拶を始めとする礼儀作法にも大変厳しかったですが、

生徒に指導しながらも、常に全体を眺め、温かく気を配り、
そしてどんな状況でも、完璧に美しい字を書く先生を、

恐いながらも、すごいなぁ~と思っていました。

しかし、思い返えせば、このときの師匠との出会いが、
私にとっては、一生の財産となったのです。

人生初めての師匠が、最高の師匠であり、

5歳から、現在に渡ってずっと、

書だけでなく、私の考え方、家庭環境など人生のすべてを、

あたたかく見守り、ご指導してくださっているのですから・・・。