起業物語〜私らしい書道教室の開き方〜

第5回 某カルチャースクールの校長先生に書道はマイナーと言われ落ち込む

25歳:某カルチャースクールの校長先生に「書はマイナー」と言われ落ち込む 

2011-09-21 23:10:51

めでたくお免状も取ることができ、結婚した私は、
仕事も派遣社員やパートに切り替え、
無理なくお稽古に通ったり、週末にはお友達に書道を教えたりしていました。

そのときは、書道教室を開こう!という夢があったわけでもなく、
仕事上の夢は、営業ウーマンでした。
なので、書道は、趣味程度に、お友だちと楽しくやれればいいなと思っていました。

ただ、お友達とはいえ、実際に教え始めると、
自分がしっかり基礎を教えられなければいけないと、
徐々に使命感が強くなり、

まさに「教えることは教わることだな」と感じていました。

そんなある日、

私の母が、とあるカルチャースクールのチラシを見て、こう言いました。

「あら、このスクール、書道の講座がないわ。
どこにでもあるのに、変ね~。」

確かに書道講座は、どのスクールにも入っているので、
私も、何でだろう?と不思議に思いました。

「華子、ちょっと聞いてみたら?」

と母が言うので、

私もあっさり、そうねと電話で問い合わせてみました。

チラシに書いてある電話に問い合わせをし、
担当の方とお話すると、意外な答えが返ってきました。

「書道は、マイナーなのか、あんまり人が集まらないんですよねぇ・・・。」

「!!!」

うまく表現できないくらい、
私の頭の中には衝撃が走りました。

書道がマイナー???

日本の文化なのに???

興味がある人がいない???

書道も、今まで自分がやってきたことも、
すべて否定されたかのような、大きなショックを受けました。

私は、カルチャースクールを運営されているという立場の方に
そう言われたのが更にショックで、

「書道は決してマイナーなんかではないです。
興味がある人、必要としている人は、たくさんいます!

マイナーだとすれば、それは書道が誤解されているからです。

私の書道教室では、そういった角度ではなく、
わきあいあいと、楽しくレッスンしています。

かくかくしかじか・・・。」

問い合わせをしたのが、いつのまにか、こんなことになり、
その後、何を言ったか覚えてないほど、熱弁を振るってしまいした。

hills20110919-3

熱意が通じたのか、
担当の方はしっかり聞いてくださいましたが、

「うちは、お付き合いのある書道の先生もいらっしゃいますし、
もしよかったら、あなたの書道教室の資料だけでもお預かりします。」

ということで、電話が終わりました。

「ああ~、なんでこんなにムキになっちゃったんだろう・・・。」

とちょっと反省もしましたが、

そのとき、やっと自分のなかで、
やっぱり書道が大好きなんだということに気づきました。

大好きな書道を、みんなに伝えたい。

キレイな字を書くことは、素晴らしいこと。

マイナーと言われるなら、みんなに受け入れられるように頑張ればいい。

自分の中で、膨らんだ気持ちは、やがて大きな使命感になっていきました。

「華子、あんなこといっちゃって大丈夫なの?
 
書道は趣味でやってるんじゃないの?」

と、母が心配そうに聞いてきましたが、
 
もう後に引く気もありません。

とにかく、やるしかない。

自分の中で、大きく前に出なくてはいけない時がきたのです。

続く・・・